Helicobactor pylori(ピロリ菌)は胃の粘膜に生息しているらせん状の細菌です。1982年に発見されて以来多くの研究がなされ、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、MALTリンパ腫や最近では胃癌の原因の一つであり、ピロリ菌の存在を診断し、除菌治療を行うことで潰瘍や胃癌を減らすことができるということがわかってきました。
検査方法
ピロリ菌の検査にはいくつかの方法があり、内視鏡検査で調べる方法と内視鏡を用いない方法に大別されます。
- 内視鏡を用いる方法:
- 迅速ウレアーゼ試験、検鏡法、培養法
- 内視鏡を用いない方法:
- 抗体測定(血液検査)
尿素呼気試験(試験薬を飲み、呼気を調べる方法)
便中抗原測定(便の検査)
ピロリ菌の存在が診断された時には、胃内視鏡検査を受けることをお勧めします。
ピロリ菌が居るということは既に胃の病気に罹っている可能性が高いです。
(現在、ピロリ菌のみの検査は保険適用ではなく、自費診療の検査になっています。
内視鏡やX線造影検査にて胃の疾患が指摘された時のみ保険適用となります。)
- ABC検診:
- 血液検査にてピロリ菌とペプシノーゲンを検査し、胃がんのリスクを
ABCDの4群に分類する検査です。
現在、自治体の検診でも胃がんリスク検診として広く普及しています。
※ABC検診は自費検診です。
料金:4.600円(税込み)
血液検査、1週間後に結果を聞きに来院してください。